Ron Sexsmith / Exit Strategy of The Soul
私が浪人生だった頃に身近に輸入レコード店があったことでリスナーとしての音楽的幅がグンと広がったんですが、この頃に好きになったアーティストはいまだにずっと好きなままです。で、そういうアーティストっていうのが”変わらない”アーティストです。売れようが干されようが何されようが音楽的スタイルが変わらない。そういうアーティストが好きなんですよね。
「変わるより、変わらないままでいるほうがずっと難しい」と思うわけですよ。
なにより演ってる本人が飽きるんじゃないかと思うのですが、そこはどっこい細部にはこだわりの変化・進化の努力がちゃんとあるわけです。でも大筋のスタイルは変わらない(ように聴かせる)。
大変だなぁ、すごいなぁ、と思うわけです。
そして最後には、この人本当にこの手の音楽が好きなんだなぁ、と思うわけです。
こういうひとは信用できますよね、やっぱり。
ロン・セクスミスはまさに私の好きな”変わらないアーティスト”の代表です。遅ればせながら彼の最新作が今日の1枚です。
私、リアルタイムのタイミングで1枚目からずっと買い続けているアーティストってロン・セクスミスくらいかもしれません(笑)。
彼の魅力はやっぱり声。ちょっと哀しげだけど暖かみがあるくぐもった声。
その声にピッタリあった優しくメローでフォーキーなサウンドは、誰がプロデューサーになったってそうしたくなりますよね。
最新作での細部のこだわりの変化は、管楽器系が多めに使われてそれが少し開放的で前向きな印象を醸し出してるところかも。でもそれくらいです。それくらいがちょうどいいんです(笑)。
あと、iPodのCMで有名になったFeistと1曲共作もしてますが、何も言われなきゃロン・セクスミスの楽曲の何ものでもありません(笑)。
ロン・セクスミスの声、そして彼が作る音楽は、普通の男性にも、普通の女性にも、愛される音楽だと思います。
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