Brian Wilson / That Lucky Old Sun

Published»
2008
Capitol Records
Buy»
Brian Wilson - That Lucky Old Sun
hmv
tower
Official Site»
www.brianwilson.com


仕事の忙しさもピークに達しているのですが、休まないと身体がボロボロになりそうなので今週あたりから土曜日も休み。疲労とゲリラ豪雨で家からあまり出られないからブライアンの久々の新譜をここぞとばかり聴きまくっています。

ブライアンのソロアルバムの中で僕にとっての最高傑作は何と言ってもファーストアルバムの『Brian Wilson』なのは揺るぎのない事実。次はヴァン・ダイク・パークスと一緒に作った『Orange Crate Art』
昨今のスマイル再構築やペッドサウンズの完璧な再現とか、ポールやエルトンとのコラボとか、企画もののクリスマスアルバムなんかはいまいちピンとこなくて。
今後もそんな自分の遺産を再構築しながら活動していくのかな(それでも全然いいんだけど)、なんて思ってたけど、そこはレジェンド・ブライアン、どっこいそうは簡単に終わらなかった。

ファーストアルバム以来のハートの震えを感じたこのブライアン3年ぶり通算10枚目のソロアルバム『That Lucky Old Sun』。
古巣キャピトルレコードへ移籍して、ビーチボーイズ時代に慣れ親しんだキャピトル・スタジオで制作されたこのアルバムは、1949年のポピュラーソング「That Lucky Old Sun」のルイ・アームストロングのバージョンからインスパイアされて、Wild and Honeyのアウトテイク「Can't Wait Too Long」を織り交ぜながら、ヴァン・ダイク・パークス、スコット・ベネットらと壮大な物語に仕上げ、ブライアンの新たなシンフォニーが詰まった一枚となりました。

なんといっても冒頭のアカペラ。久々にこんな神聖なコーラスワークを聴いてしまって涙がでそうになりました、ホントに。
仕事に追われた行く夏を懐かしむには最高の楽曲だなぁ。

続く「Good Kind Of Love」はブライアンと女性コーラスとのユニゾンが何とも楽しげでほのぼのしてしまうポップ・オブ・ポップな大名曲。
(この女性ボーカルはもしやキャロルですか?)

そしてなんといってもハイライトは2008年版Surfer Girlともいえる「Forever She'll Be My Surfer Girl」。
出だしのピアノのバッキングから鳥肌モンなんですけどみなさんもそうでしょ? この曲・・・・涙なしでは聴けませんよね?、でしょ?

密かに好きなのは、「Live Let Live」なんですよね。出だしのメロディがすっごくおしゃれじゃないですか。

後半ハイライトはなんといってもピアノの引き語りとコーラスが静かで美しくてどことなく寂しい感じのする最後に相応しいバラード「Southern Calfornia」には泣ける。(泣いてばっか)

ライナーノーツを眺めているといつものワンダーミンツ軍団とジェフリー・フォスケットに加えてなんとDrake Bellの名前を発見。憧れのブライアンといっしょに仕事ができてさぞうれしいんだろうなぁ、ひとごとながらうれしい気持ちに。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
ちなみに僕は先行発売されたアナログ盤を購入したのも感動に輪をかけた要因のひとつとして加えておきたいです。ものすごくボーカルが生々しいのとひとつひとつのトラックがすごく立体的に聴こえてあたかもライブで聴いてるようなのです。

ウィキペディアで「That Lucky Old Sun」を見てたら、アメリカのベストバイで売られているバージョンにはボーナストラックとしてなんとキャロル・キングとのデュエット作と思われる曲が2曲も入っているではないですか!聴きたい!

About this entry