スイート、スイート、スイート・ソウルミュージック



The Harptones / Love Needs


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1982
Ambient Sound
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tower
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この頃の蒸し暑さに対抗するのにクーラーが効いた部屋でドゥーワップを聴くに勝るものはないですよね。(←ホントか?)最近寝るときは、ライノのボックスセットの中でも秀逸なドゥーワップボックスVol.1~Vol.3まで一枚づつかけながら眠りにつくことにしています。(左からVol.1,Vol.2,Vol.3)



僕の大好きなドゥーワップの曲に"Life is but a dream (人生とははかない夢のようなものさ)"という戦国武将の心情のような(笑)ことを歌った曲があるのですが(ドゥーワップボックスVol.2 Disc1-21に収録)、この曲で見事なスイート・ハーモニーを聴かせてくれるのがザ・ハープトーンズです。

ドゥーワップものって、LPではベストものとかコンピレーションものがほとんどで、あとは高価なシングル盤を集めるとかしかないのですが、たまに(主に後期に)オリジナル・アルバムがポッとリリースされてたりします。今日の1枚はハープトーンズが(ほぼオリジナルメンバー!)82年に突然リリースしたそんなオリジナルアルバムです。

これがまた82年リリースとは思えない、往年のドゥーワップの名曲のイメージはそのままにスイートさを倍増した名曲ばかり!
なんといってもWillie Winfieldのクリアでピュアなテナー・ボイスが全く衰えてないのが驚きです。録音状態がこちらの年代のほうが断然良いので、往年のハープトーンズのベストものの作品よりもむしろ綺麗なハーモニーに聴こえます(笑)。

この盤は全然レアではないはずで数百円くらいで売られていると思いますが、ドゥーワップ好きにはその倍以上の価値がある盤だと思いました。(CDでもリィシューされてます)
A-1の「My One And Only Love」の泣きのメロディーにWillieのテナーボイスが炸裂する、”ボーカルが最高の楽器”ということを知らしめてくれる曲も良いですし、同タイプの名曲B-3「I've Never Been in Love」で泣くもよし、これぞハープトーンズ、Linda Championの女性ボーカルとの掛け合いが素敵なB-6「We Are in Love」とか、フィラデルフィア・ソウルとはひと味違うイースト・コーストのスイート・ソウルミュージックを堪能できるので、ぜひ!

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