白箱来たる!

The Beatles In Mono

先週、ついに我が家にもビートルズリマスターMONOボックス、通称”白箱”が届きました!
平日は聴く時間がなかったのですが、今日は朝からずっとビートルズ一色(笑)! 一通り全部聴いたところで感想を書いておこうと思います。

まずは音より装丁に驚きですよ。
オリジナルUK盤ジャケットのビニールコーティング、外貼り、レコード番号などを忠実に再現している紙ジャケには感動すら覚えます(涙)。なんとこの紙ジャケ、日本製なのだそうですよ。

おまけにインナースリーブまでオリジナルを再現して付いてきますし、CDラベルはもちろんイエロー・パーラフォンです。

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なんと『Please Please Me』のCDラベルはゴールド・パーラフォンなんていう懲りよう!

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それに、『Sgt. Peppers Lonely Club Band』や『The Beatles (White Album)』にはオリジナルについてくるおまけまでCDサイズになってちゃんと付いてきますし、『Magical Mystery Tour』のライナー・ノーツもオリジナル同様のTV版のミニ写真集が再現されています。

ここまでしてくれるとマテリアルとしての価値があるのでもう満足なのです(笑)。

で、肝心の音の方ですが。

私は『Please Please Me』、『Revolver』、『The Beatles (White Album)』以外はオリジナルUKアナログMONO盤を所有して聴いていますのでその観点からいいますと、今回のMONOリマスター盤は”アナログ・オリジナル盤を忠実に再現しようとしている”という一言に尽きます。

80年代のリマスターに比べると音圧レベルも上がって低音も持ち上がっていますから、全体的にドライブ感が増してビートルズがビート・ロック・バンドであることを思い出させてくれます。
また音の解像度も高くなっていますから、今までモコモコして聴こえなかった音がハッキリと聴こえてくるのも凡人レベルでもわかります。
例えば、リンゴのパーカッション系の音、それぞれの曲のコーラス・ハーモニー、そして全編にわたってギターの音のリアルさが増しています。

でもやはりCDというメディアの限界なのかオリジナル・アナログ盤に比べると物足りない感じは否めませんね。
アナログ盤が持つスタジオのレコーディングを垣間みているようなリアルな生々しさ感とか立体感、60年代の空気感は、今回のCDでももう一歩という感想です。

オリジナル・アナログ盤の音を知らない3枚についてですが簡単に感想を。
『Please Please Me』・・・「Baby Its You」のリズム感とジョンの生々しいボーカルに感動。
『Revolver』・・・以外にも「Dr. Robert」が一番印象に残りました。ドライブ感とハーモニーに。
『The Beatles (White Album)』・・・「I'm So Tired」と「Blackbird」ですかね。ジョンの声とポールの声。時代を感じました。

総括。

一番楽しんだのは『Mono Masters』(笑)!
やっぱビートルズの初期のシングルをこの迫力あるMONOリマスターで聴けるのは素晴らしい。
ビートルズのブレークを予感させるキーポイントにもなる曲、「From Me To You」の歌い出しの迫力には脱帽。ただでさえ好きな曲なのにいっそう好きになりました。
それから私がビートルズで一番好きな曲、「Paperback Writer」もポールのベースがぶんぶん鳴るオリジナルシングル盤い近づきました。
「Hey Jude」のピアノの音も今までとはちょっと違う風に聴こえましたよ。

この盤はこれからも何度も何度も繰り返し聴きそうです。

さて、MONO盤がない後期三枚(『Yellow Submarine』,『Abbey Road』、『Let It Be』)ですが、先日単品で注文しましたので休み明けに到着する予定。アビー・ロードの音は今回のリマスターの中でも一番美しい仕上がりとのことなので楽しみです。

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